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日本脱カルト研究会主催　第３回公開講座
テーマ｢カルト集団における虐待｣　　　　　　　2002年10月12日　上智大学
パネルディスカッション用レジュメ「ライフスペース」
「ライフスペースを考える会代表」
1.　「ライフスペースとは」 1983年　大阪吹田市で自己啓発セミナー「ライフダイナミックス」より独立 1987年　アメリカの瞑想団体「シッダメディテーション」と交流、ヨガや瞑想を取り入れて会員拡大。　　（管理者注：高橋弘二他複数のスタッフが訪れているが、シッダ側から見れば、施設を訪れる年間何千人ものうちの数人に過ぎず、他の参加者との区別はない。） 1991年　会員激減 1992年　「人が生まれてきた役割、目的」を、「ヴィジョン」と名付け、その名のセミナーを開催。シャクティパットをはじめる｡ 1995年　2月に合歓の里で行われた「ヴィジョン1セミナー」で、京都の学生が風呂行中に死亡。 9月、民事訴訟始まる。その他に、99年の「成田ミイラ事件」を含め、計8人が死亡。　この頃から、セミナーの種類が飛躍的に増えてゆく。 1996年　「サイババの指示でグルになる」宣言、同時に裁判対策で登記上の代表を全て降りる。セミナーへの勧誘もこの年でやめてしまう。 1998年　前年より始まったマスコミ報道が続くと、「家賃が払えない」と称して、名古屋、大阪のセンターを閉鎖、ただひとつ残った東京センターに、大人子供含め約100人が生活。高橋はじめ約10数人は東京都内の世界的に有名なホテルに。 1999年　11月、「成田ミイラ事件」発覚。 2000年　2月、高橋弘二、殺人罪で逮捕。 2002年　2月、千葉地裁にて判決、懲役15年。高橋弘二は即日控訴。 2.　「虐待」に関する基本的な考え（あくまで個人の考えとして）精神的、肉体的、金銭的、性的にむごく扱うこと。セミナーに勧誘し、セミナーに参加させられた時点で「虐待」は始まる。たとえ本人が「むごい」と思わなくとも！ 3.　「虐待」の実例子供・94年ごろより、スタッフ（当時）の稼働時間を増やし、子供との引き離しを計る。親の帰りを待ち続ける子供たちは睡眠不足となり、遅刻、欠勤、不登校となる。高橋弘二は、「親のエゴで子供を育てては子供が不幸になる」「子供にもヴィジョンがある」「ヤマギシ学園が良い」この頃は高橋にメールで質問ができたので、親が子供の異常を質問すると、「それはあなたが挫折しているからです」「お父さんが修行に耐えているのが原因」「板チョコを食べたいだけ食わせろ。飲み物は何でも良い。」と意味不明の返答。・95，6年より、ヤマギシではいずれ問題化すると見て、「子供はサイババの預かりもの」「サイババの学校が良い」「それまでスペインに居れば良い」といって、日本、海外（アメリカ、スペイン、インド）など各地に散らせ、完全に親元から離す。センター内で一人寂しげに遊ぶ子を見たのはこの頃。・98年ごろ、親に甘えたくてぐずる子に、「親はいつでもおまえを見捨てる覚悟がある」、あるいは当時、高橋は女性信者（当時は第一秘書と呼ばれた）数人、子供約20人と東京都内の世界的に有名なホテルに滞在していたが、ツインの部屋に子供全てを押し込み、学校は行かず、昼前に起き、食事はスナック菓子、カップめん、洗濯は自分で、教えてもらうのは、ピアニカでバジャンの曲や、絵描き、高橋や幹部の話（ヴィジョンとか、この頃言い出した定説とか）であった。この時ホテルに滞在していた子の中には、平手打ちを喰らってぶっ飛んだ子や、その後やたらとおっぱいの絵を書く子がいた。（精神科医の診断では、性的なトラウマを受けたとの診断が下った）。別の東京センターでは、大人、子供約100人が雑魚寝状態で蒸し返り、食事も野菜くずのカレーが一日1，2回。風呂にも誰も入れなかった。・99年、「ミイラ事件」発覚前、変わり果てて異臭を放つ小林晨一さんの遺体を、大人たちに混じって拭かされていた。メンバー達・面会の信者に、「おまえの過去世は自殺を繰り返してきた」「過去世で親の浮気を目撃して犯罪を犯した」「醜い姿だ。何故そんなに醜いのか？」「現代医学では治せない癌だ」中には悲観して97年に自殺者が出た。・「ヴィジョンに沿った生き方、生活をしてゆけば、寝なくても、無理をしても平気。ちょっとのことで医者なんぞ行かなくても平気、ギンギンでいられる」と言って信者たちに長時間の労働をしむけた。 95，6年にはそれが元で過労死、肺炎をこじらせ死亡者が出た。・95年、「ヴィジョンを生きられる肉体、精神、気の力が必要」といわれ、次から次にセミナーを受けさせられ、セミナーの合間に、体の具合がおかしいと、「一日に水を2リットル飲め」「歩き続けろ」と高橋の返答があり、その信者は泣きながら続けていた。・金銭的被害は時期にもよるが、50万から2000万にのぼる。それでも高橋は自己破産だけはさせなかった。多重責務者で、自転車操業がほとんどである。・97，8年、女性信者には、性器、尾骨に「シャクティパット」をしていた。家族・風呂業で子供をなくされた御遺族は、事件後高橋に面会すら可能となっていない。現幹部に、「勝手にやって勝手に死んだ」といわれている。今だ慰謝料も支払われていない。・子供の身を案じて高橋に会いに来た親たちに、「こんな親だからこいつは駄目なのだ！」と怒鳴ったり、「おまえの孫は精神異常者だ」、「あなたの過去世はこの子を暴行し続けた」等と言われ、中には「あなたは癌だ」といわれセミナーに勧誘されたものもいる。トップページ／ index／最近のトピックス／前のトピックス