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家族の苦悩、家族のために


● 「カルトで傷ついたあなたへ」マインドコントロール研究所編(いのちのことば社)より
  家族のためのカウンセリング

「カルトで傷ついたあなたへ」マインドコントロール研究所編(いのちのことば社)より

「家族のためのカウンセリング」から要約

 破壊的カルトに直面したごく普通の家庭が通常、どうのような経過をたどるのか、 それぞれの過程でどのような心の軌跡をたどるのか、について

-- 家族の心の軌跡 --

1 喪失体験
 自分の愛する家族が破壊的カルト宗教に入信してることを知ったとき、あるいはいきなり本人 が家を出ていってしまい、それが「出家/献身」であると知ったとき、・・・
 家族の体験は特に初期では、「悲嘆体験」とか「悲哀体験」と呼ばれる、愛する家族を亡くした ときの経験に近いものがある、・・・。
 信者本人の破壊的カルトでの生活が長くなってくると、・・・待ちわびる家族の心理状態には、 アルコール依存症やドメスティック・ヴァイオレンスの男性と結婚している娘をもつ親の心情に近い ものがある・・・。

2 家族がたどる心の飛跡
 ・・・ ゴーラによると、「悲哀」は、要約すると、「最初のショック期間」「激しい悲しみと混乱の段階」 「再編・立ち直りの時期」の三つの段階に分かれる ・・・
 ただし、こうした段階にきれいに分かれて移行するのではなく、二つの段階が混じっていたり、 行きつ戻りつしながら進むことのほうが多い ・・・
 特に、家族自身も助言者も、「落ち込み」と「怒り」の感情が繰り返し現わ出てくることを 知っておくと、事柄をうけとめやすい ・・・。
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